MPS robotic WorkStation

3軸ロボット 多機能オートサンプラ Dual Head システム

MPS robotic WorkStationは通常のシリンジ操作に加えてレール上の多彩なオプション(ミキサー、ヒーター、エバポレーターなど)により、各種試料前処理の自動化を行うことが可能です。

特長

試料前処理の効率化と自動化

各オプションとMAESTRO(コントロールソフトウェア)の組み合わせにより、試料前処理を簡単かつ効率的に自動化することができます。

  • 誘導体化および内部標準物質の添加
  • 希釈および抽出
  • 試料の加熱/攪拌
  • 遠心分離
  • バーコード情報の読み取りと処理
  • 溶媒留去/濃縮
  • キャッピング/デキャッピング

GERSTEL MPS robotic WorkStationは西川計測(株)が販売・サポートをしております。
詳細はこちらをご覧ください。

目的に合わせて2つのタイプから選択可能

スタンドアローンで使用するWorkStationシステムと、GC-MS分析までを自動化するオンラインシステムがあります。

ベンチトップWorkStationシステム
  • 前処理専用装置
  • 前処理後は目的に合わせてGC-MS、LC-MSで分析
  • 分析装置を占有できない場合や、複数装置での分析が必要な場合
GC-MSオンライン分析システム
  • GC-MS分析まで完全自動化
  • 検体数の多いルーチン分析

MPS robotic smart series の特長

*MPS robotic smart seriesの新機能です。従来のMPS robotic / roboticproには対応しておりません。

スマートチップを搭載したシリンジ/ ファイバーを用いた液体注入、ヘッドスペース注入、SPME 注入が可能です。

スマートチップ

すべてのシリンジ/ ファイバーは個別に割り当てられたID を使用しており、MPS システムによって自動的に認識され、使用日時、分析回数などの重要な情報を記録、読み取りすることが可能です。トレーサビリティを確保した信頼性の高い分析を実現します。

カラーコード

シリンジ容量、ファイバーの種類はカラーコードにより簡単に識別可能です。

サンプル容量に合わせて選択可能なツール

USM Universal Syringe Module

1~1,000μLのシリンジに対応しており、通常の液体注入を自動化できます。CIS4 との組み合わせにより、最大1,000μLの大量注入が可能になります。

PSM Preparative Syringe Module

パージガスコネクタ付のツールで、1.0~5.0mLのシリンジに対応しています。大容量液体注入の自動化が可能です。

多彩なオプションによる前処理の自動化

MPS robotic WorkStationには試料前処理を自動化する様々なオプションがあります。MPS robotic WorkStationのレール上に設置しインジェクションユニット(アーム)により操作します。MAESTRO(コントロールソフトウェア)のプレップシーケンスにより面倒なプログラムを組むことなくメソッド設定が可能です。

quickMIX(振とう/攪拌)

最大6個のバイアルを同時に振とう・攪拌することができます。

攪拌速度 500~3000 rpm *10 mL バイアル攪拌時

2 mL/4 mL/10 mL/20 mL バイアルに対応
(20 mL バイアル使用時の最大バイアル数は 4個)

mVAP(溶媒留去/濃縮)

最大6個のバイアルの蒸発濃縮することが可能です。真空度、加温温度、攪拌速度を設定し、過剰な誘導体化試薬がGC-MSに導入されることを抑制することで、装置の汚染を低減し、より低い検出下限値の達成に貢献します。

2 mL/4 mL/10 mL バイアルに対応

Centrifuge(遠心分離)

試料前処理における液液抽出/固液抽出の自動化が可能です。最大6個のバイアルを同時に遠心分離することができ、さまざまなサイズのバイアルに対応しています。

回転速度 ~5200 rpm/遠心力 ~2600 RCF
(Combi ローター仕様は ~4800 rpm/2000 RCF)

2 mL/4 mL/10 mL バイアルに対応
(Combi ローター仕様は 20 mL バイアルにも対応)

DeCapper(キャップ自動開閉)

スクリュータイプのバイアルキャップを自動的に開閉することができます。セプタムに穴を空けることなく、試料溶液や標準試料の採取、添加が可能です。

2 mL/4 mL/10 mL/20 mL バイアルに対応

食用油中 3-MCPDの自動分析への応用

前処理の自動化による省力化と精度向上

食用油中の3-MCPD脂肪酸エステル類、グリシドール脂肪酸エステル類の前処理の自動化により、省力化と精度の向上を実現します。また、GC-MSオンライン分析システムでは、前処理からGC-MS分析前の完全自動化が可能なためルーチン分析に最適です。攪拌を効率的に行うquickMIXや、蒸発・濃縮の自動化を行うmVAPなど様々なモジュールを使用することでAOCS Official Method Cd 29c-13に準拠した前処理を自動化も可能です。

簡単なメソッド編集

試薬の添加、攪拌、加熱、誘導体化など様々な処理の自動化は、MAESTRO(コントロールソフトウェア)のPrepBuilderにより各操作をプルダウンメニューから選択し、必要な設定値を入力するだけの簡単な編集で条件設定を行うことが可能です。

PrepAhead機能による分析時間の最適化

GC-MSオンライン分析システムでは、PrepAhead機能により前処理と分析の工程をオーバーラップすることで、トータルの分析時間を最適化します。 PrepAhead機能を利用することで、順次分析を開始する場合に比べて、約半分の時間で分析が可能です。
*10検体(20Assay)を測定する場合 PrepAheadなし 約40時間 PrepAheadあり 約20時間

3-MCPD分析システムは西川計測(株)が販売・サポートをしております。
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